コンタクトレス電力伝送で広がる、新たな自動化の可能性

製品マネージャーのKlaus Leuchsは、最大5ミリの空隙でFreeCon Contactless電源が電源供給していることを説明します

メンテナンスフリーのソリューションの一部として高レベルの電力を伝達するために、ワイドミュラーは実証済みの誘導性共振結合技術を最適化し、強力なモータでもエアギャップを介して確実に供給できるようにしました。

インテリジェントな電力伝送ソリューションの開発は、スマートファクトリーの道のりに向けた重要ステップの一歩に過ぎません。従来の方法では、サプライは機械式のプラグイン接点を介して手動で接続されます。しかし、こういった製品には多くのメンテナンスが必要で、頻繁に交換する必要があり、生産稼働のダウンタイムがたびたび発生します。これらのデメリットは、従来のプラグイン接続の柔軟性とライフサイクルをはるかに超える非接触電力伝送には一切当てはまりません。

「コンタクトレス電力伝送は、私たちにとってなじみ深いものです。電動歯ブラシの例を挙げましょう。この伝送方法は、磨耗しやすいプラグイン接続とは独立してブラシが動作することを意味します」と、製品管理者のKlaus Leuchsは比較します。「産業用途では、このレベルの柔軟性から非常に大きなメリットを受けることができます。その結果ワイドミュラーは、広く知られている誘導性共振結合技術を、厳しい産業環境に適合させ、高い電力密度と効率を提供することで、市場で初めて広範な用途の可能性をもたらしています。」

電気歯ブラシを使う際、コンタクトレス誘導充電は、ぼんやりと歯磨きをしながらでも、クリエイティブなアイデアを考え付くのに役立ちます。しかし産業分野において、ワイドミュラーの最適化技術は、高パフォーマンスのオートメーションの実現に向けて、大きな可能性を秘めています。

最大限の効率を備えた、高い電力密度

ワイドミュラーのFreeCon Contactlessシステムは、空隙を介して最大240ワットを伝送します。全く摩耗のない、きわめて効率的なソリューションです。

この高電力伝送は、ロボット、回転システムからドライバレス伝送システムまで、産業用途の範囲が広がることを意味します。振動の大きい用途でも問題ありません。このシステムは、パフォーマンスクラスでは最高の、最大5ミリの伝送距離を誇るためです。

任意の近似法オプションは、潜在的用途の柔軟な範囲にも対応します。2つのモジュールが互いに対向して配置されるとすぐに接続が確立され、回転動作があっても安定状態が維持されます。これにより、産業システム構築における全く新しい構造が実現し、生産プロセスの最適化に大きく役立ちます。

それだけでなく、FreeCon Contactlessはわずか100 x 100 x 47 mmというきわめてコンパクトな設計で、わずかなスペースにその性能パラメータを実装することができます。IP 65システムは、特に省スペースで実際どんな産業環境でも配備することができます。

しかし、ワイドミュラーは、どのようにしてこのようなハイレベルのパワーと、このようなコンパクト設計を組み合わせたのでしょうか?「ワイドミュラーの成功の秘訣は、革新的な熱管理にあり、これで開発者は90 %以上の効率を達成し、熱の生成を効果的に削減することが可能になりました。」Leuchsは語ります。こうして、目指していたコンパクトな設計も実現することができました。」

FreeCon Contactlessは、安全な非接触電力伝送による生産自動化をサポートします。これは、工業的な要件に合わせて設計され、制御プログラムへの統合に適しています

インテリジェントなフィールド接点

FreeCon Contactlessは、ドイツの大手自動車メーカーと緊密に連携して開発されました。このパートナーシップアプローチで挙った提案の一つが、素晴らしい機能をもたらしました。システムはPLCによって制御されるので、1次側を用いて2次側のオン/オフを切り替えることができるのです。この結果、上位制御プログラムに組み込むのに適した切替可能デバイスとなります。

プラグ・アンド・プレイ機能搭載で、FreeCon Contactlessはプラグインコネクタと同等の使い易さで、既存のシステムにも問題なくレトロフィットできます。

今まで手作業で行っていた接続を、一瞬で自動的に確立でき、スマートファクトリへの新たな展望が広がります。

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