「SILの実用」シリーズ

緊急時に確実に停止、腐食性雰囲気でも安全な利用、熱処理施設での炉制御

「SILの実用」シリーズ

記事シリーズ「SILの実用」

第1部 信頼性の高い緊急停止

初期状況

安全とは、危険から最も離れた状態にあることを指します。処理工場でこのような状況を作り出したい人はすべて、信頼できるパートナーを味方に付ける必要があります。

ソリューション

ワイドミュラーは、機能的安全性を確保するために、安全システム向け用途に厳密に合わせて設計された製品を生産しています。新しいSAFESERIES 安全リレーは、低需要モードと高需要モードの双方の用途に適しており、EN 61508に従って、SIL 3の安全要件レベルを満たすことがTÜV Nordによって認定されています。

第2部 腐食性雰囲気における安全利用

初期状況

風力発電機や石油プラットフォームなどのオフショア施設は、常に塩水にさらされています。ある種の化学設備は、周囲の空気中に含まれている微量の塩素や硫化水素にさらされています。この種の雰囲気は腐食性の損傷を引き起こすため、金属製材料にとって有害で、設置機器の早期損耗につながります。この現象は、露出したコンポーネントに限りません。コントロールキャビネットでさえ、コンポーネントを外部から保護できない場合があります。

ソリューション

ワイドミュラーの安全リレーは30日間以上に亘って、ワイドミュラー研究所で流した腐食性ガスに耐性があることが示されました。この好ましい結果は、電子機器の追加保護対策によるもので、これはオフショアや化学設備などの用途に対して明らかに付加価値をもたらすものです。

第三部 熱処理施設における炉制御

初期状況

火力発電所や処理工場では、高効率ガスタービンなど1,000°Cを超える温度に達することが多く、これに高圧が組み合わさることも頻繁にあります。爆発リスクというもう一つの要因がこの方程式に加わります。熱処理工場のリスクの評価と回避に対して一連の厳格な規格が定められている、という事実がこの重要性を反映しています。

ソリューション

ワイドミュラーは、これらの安全要件に従って、SAFESERIESの新しいSILリレーを設計しました。最大安全レベルSIL3まで、炉への燃料供給を安全に停止します。