「パッケージング産業は、高度に自動化され技術的に高度な機械の方向に向かっています。これは、できる限り柔軟でカスタマイズ可能な方法で製品をパッケージングしたい、という製造業者からの個別の需要に由来する要件を満たす一つの方法、とHellebrekers社のエンジニア、Ferro Koornberg氏は説明します。「当社はStand-By Longpack社の長年のパートナーであり、ソフトウェアの観点からソリューション開発プロセスをサポートしています。」
Stand-By Longpack社の高性能機械システムは、折り畳み段ボールを使用して、さまざまなサイズの製品が完璧に収まるパッケージを生産します。典型的な例としては、標準サイズに加えて好みの幅や長さで生産されるベネチアンブラインドがあります。このために段ボール箱は、個別に調整する必要があります。その後、接着剤の有無を問わずに封入できるように、調節可能な打抜き機構がそれぞれのパッケージングを形成します。最後に自動折り畳み台が、製品をカスタムメイドの箱に詰め込みます。これは、さまざまな材料片やサイズを保管しておく必要がなくなったことを意味します。
全面的な再設計のタイミングでした
需要が高まるにつれ、当初の制御プラットフォームが徐々に拡張されました。そしてある時点で、全面的な再設計の時期が来ていることが明らかになりました。既存の特性と機能をはすべて維持したまま、よりコンパクトかつ効率的で使いやすい構成にし、技術者以外の人でも確実に機械を操作できるようにすることが目標でした。Hellebrekers社は、ワイドミュラーのサポートを受けてこの課題に立ち向ました。
「接触器、バルブ、モーター、ラベルプリンターなどのシリアルデバイスを完全に自動で制御するため、3台のu-remoteステーションが、S7 CPU 1515制御への154の異なる信号の転送を処理します」と、ワイドミュラー側でプロジェクトを管理したMarcel Tuitは説明します。「ロータリーエンコーダのアナログ出力信号は、段ボールの正確な材料片長さを規定します。u-remoteを介した非常に精密で正確なタイミングで伝送される信号の入出力によって、信頼性が高く良い品質が得られます。」
すべてが管理下
コンパクトで柔軟な構成とするため、Hellebrekers社はHDプラグ付きu-remoteモジュールを選択しました。幅は8 mmで、モジュール幅11.5 mmで最大32の接続に対応します。また、プラグ・アンド・プレイ技術により、迅速であると同時にエラーのない設定と変換作業が可能です。パッケージング機はまず組み立てられ、テストされ、納入前に再度分解されるため、これはStand-By Longpack社にとって大きなプラスとなります。この工程は、統合u-remote Webサーバーもサポートし、制御器との接続が確立される前でもパラメータ化を有効にします。
世界的なすべての要件を満たすため、このオランダの機械メーカーHellebrekers社は、人とシステムの両方の安全性の向上にも取り組んでいました。この点を考慮してHellebrekers社は、対象の標準出力モジュールの真上にu-remoteシステムの安全電源供給モジュールを配置しました。これは非常に簡単に安全策を講じる事ができ、緊急時に状態メッセージを交換したり、安全アクチュエータのスイッチをオフにしたりできることを意味し、安全PLCや追加の安全リレーが不要です。
パッケージ化され、発送準備が完了 – 完全に自動的な方法
開発の次の段階では、ロジスティクスサイクルに製品をリリースする前に、完全包装された製品を計量する工程も自動化します。計量モジュールのデータはこのため、シリアルインターフェイスを介して転送されます。u-remoteシステムは、通信モジュールとしてこの拡張をサポートし、シリアル通信デバイスを既存の自動化アーキテクチャに非常に簡単に統合することができます。こうするとバーコードスキャナやプリンターも組み込むこともでき、配送用の重量やサイズ情報の記載されたラベルを自動的に作成することもできます。
「u-remoteを使う、という決断は当然のことでした」と、Koornberg氏は言います。「ワイドミュラーの遠隔I/Oソリューションは、現在市場にあるプラスの特性すべてを1つのシステムに組み合わせて提供しています。始めからその利点は明らかで、当社にとっては非常に貴重なものであったことが判明しています。」