伝統的な特産品の最先端生産

Anselmo社が開発したパスタ製造用エンド・ツー・エンドの製造ラインにおいて、u-remoteは分散自動化システムの必須コンポーネントです

伝統的な特産品の最先端生産

伝統的な特産品の最先端生産 – イタリア Anselmo社

デュラム小麦粉と水 – このシンプルな材料が、世界中のシェフの創造性を刺激しています。おそらく、それはまず、パスタはさまざまな形状になっているからです。理想的な厚さ・長さのスパゲッティでも、中心をつまんで蝶ネクタイのような2つの翼を持つファルファーレでも、パスタにはそれぞれ個性があり、それぞれの料理に適しています。

成功のレシピ:質の良い材料と先端技術

パスタ製造機械の設計、製作、設置の世界的なリーダーとしてAnselmo社は、特別なパスタ用の包装システムや保管システムを含む完全受け渡し型ソリューションを提供しています。

「高品質な素材に加え、良いパスタの生産は、何よりも最先端技術の利用にかかっています。お客様が完璧なパスタを作れるように、当社は最新の生産プロセスと最高の品質基準に取り組んでいます」と、イタリアのオートメーション専門家であるAnselmo社のValter Clerico氏は同社の目標について説明しています。

これを念頭に、生産の全面的な自動化構造を最近再設計しました。以前はローカルだったメインスイッチキャビネットの入出力から始め、Anselmo社は将来的には分散構造システムを想定しています。生産ライン全体に分散した遠隔I/Oを使用することにより、より柔軟な工場設計が可能になり、あらゆる種類のお客様の要件を満たし、最適な効果が得られます。

「再設計に適した遠隔I/Oシステムを選択する際、Anselmo社には3つの明確な条件がありました。配線の量を減らし、設置時間を最小限に抑え、必要なスペースを減らすことです」と、このイタリアの工場メーカーにアドバイスをしたワイドミュラーのFrancesco Papaは振り返ります。「ワイドミュラーのu-remoteシステムで、容易にこういった期待に応えることができました。自動化構造をAnselmo社と一緒に分析し、最初から納得のいくソリューションを開発することができました」

あらゆる条件下でも信頼性の高い工場性能

工場の種類によっては、Anselmo社の生産ラインで6台から9台のu-remoteステーションが使用されています。通信に必要とされる高いレベルのパフォーマンスは、PROFINET-IRT標準に準拠し、I/O、制御システム、および工場の可動部品間で高速かつ高精度な同期を可能にする、フィールドバスカプラによって実現されます。高パフォーマンスのu-remoteステーションバスは、20マイクロ秒で最大256回のDI/DOを処理できます。この結果、短応答時間、迅速な応答性、高精度な工程マッピングにより、生産工程がシームレスに連係されます。

また、使用するSIL-3電源供給モジュールによって、Anselmo社が簡単に分散安全ソリューションを設定することができ、さらなる利点となっています。標準PLCと標準ステーションモジュールを使用すると、状態メッセージを交換し、緊急時にアクチュエータを安全にシャットダウンできます。複雑な機能が、非常にシンプルかつ柔軟な方法で実現できます。

産業接続の包括的ソリューション

「最初からu-remoteが非常に革新的なソリューションであることが分かりました。コンパクトでモジュラー型のこのシステム構造は工場設計の要件に最適です。顧客固有の要素も標準化の範囲に含まれます」と、Anselmo社のValter Clerico氏は語ります。

「ワイドミュラーの専門家が、当社が設計するさまざまな種類の工場に対してI/Oステーションを最適に設定、構成、配置する方法について、価値あるアドバイスをしてくれました。おかげで、私たちはネットワーク構成に集中することができます。」

Anselmo社は遠隔I/Oシステムだけでなく、産業接続の総合的なパートナーとしてワイドミュラーを信頼しています。イーサネット通信向けの柔軟性の高いスイッチなどの無停電電源ソリューションから、サージ保護システム、さらにキャビネットやフィールド配線に完全に適合するコンポーネントなど、あらゆる機能を提供します。こういったソリューションを使用して確立された接続は、Anselmo社の生産ラインから最高のパフォーマンスを引き出し、世界中のお皿に完璧なパスタが並ぶのに役立ちます。