機器の故障時は特に、人やシステムを電気的な動作電圧の影響から保護するために、十分なクリアランス及び沿面距離の測定が必要です。
安全上の理由、そして各認定(IEC、UL、CSA)に従って、一定のクリアランスと沿面距離を維持することが不可欠です。以下はクリアランスと沿面距離の決定に関する詳細情報です。
クリアランス – 2つの導電部品間の空間上の最短距離
沿面距離–2つの導電部間の、絶縁材料面に沿った最短距離
IECに従った決定:
定格インパルス電圧は、クリアランス寸法決定に重要で、過電圧分類と定格主電圧から求められたた導体 – 接地電圧(すべての主電圧タイプを考慮)によって生じます。
最小クリアランス(最大海抜2000mの設置高さ)は、定格サージ電圧と汚染度から決定されます。
クリアランスと沿面距離の計算の詳細概要がダウンロードできます。
過電圧カテゴリ
電気部品、導体の断面積、部品と絶縁材料の間のクリアランスと沿面距離などを選択することで、電気機器の開発者は、過電圧ピークに対する電気機器の堅牢性や感度を決定します。
電気デバイスは、DIN EN 60664-1 VDE 0110-1規格に記載されている4種の過電圧カテゴリ(I~IV)のいずれかに割り当てられています。過電圧カテゴリ I の電気機器は、過電圧カテゴリ IV の電気機器よりも低い過電圧に耐えることができます。
汚染度合い
絶縁材の電気強度や表面抵抗を低下させる固体、液体または気体の異物は、すべて汚染とみなされます。DIN EN 60664-1 VDE 0110-1 規格では、アプリケーションにおける電気機器の汚染または予想される汚染が記述され、汚染度 (1~4) として定義されています。汚染度は環境汚染の予測値を示す数値で、値が低いほどより低い汚染の予測値を示します。汚染度は、電気機器のクリアランスと沿面距離の寸法を記入するためのパラメータです。